よしなに。

なにかを書かないとやっていけない。

「楽しく」やれるかどうか

先日、「新企画のためにライターを探している」という方に会ってきました。

お互い名前くらいは知っていましたが、完全に「はじめまして」からのスタートです。

待ち合わせて、まずは名刺交換し、着席。

ここまでは普通の流れでした。

 

ただ、この方、なかなかのシャイボーイでして、なんだか相手から積極的に話してくれる雰囲気ではなさげ…

結局、沈黙が苦手な私がアレコレ話すことになりました。

まぁ、私の人となりがわかっていただけたと思うので、それはそれで良いです。

が、相手はそれでよかったのかしら。

 

が、話を進めていくうちに浮き彫りになったのは、この相手の方「何がしたいのか固まっていない」状態でライターを募集かけていたのです。

捕まったのが私みたいなへっぽこで本当に良かったと勝手ながら思いました。

まぁ、私だって原稿料欲しいし、一応プロだと思っていますが、いやぁ、本当、ビジョンがあやふやすぎて、逆に心配になりました。

ここで会ったのが何かの縁です。

それから何度かメールでやり取りをさせていただきました。

私が当初受ける予定だったライターの話はそっちのけで、この新企画をどうするかというやり取りを何度かしました。

そのうちに、やっぱり浮き彫りになるのが「彼のやりたいビジョンが見えない」ということです。

 

最初はレスポンスが遅いなぁくらいでした。

そりゃ、回答が遅い人だっていますが、気持ちが盛り上がって「やりたい!」ってテンションだったらもうちょっと早く返信が来てもいいものなのにと、勝手ながら思っていました。

 

そして、ある日、決定打を。

迷ったのですが、彼の人生を考えるとここで一言くぎを刺した方がいいと判断して連絡しました。

 

今、あなたが立ち上げようとしてる新企画と、あなたの本当にやりたいことは合致していますか?

 

という問いかけです。

そして、それが合致しているのであれば、声を大にして友人や家族に話してみてほしいと提案しました。

「仕方なく」とか「儲けたい」とかではまかり通らないことがあります。

彼にもそれに気が付いてほしかった。

 

その次の日。

本当に次の日。

彼から連絡があり、計画のすべてを断念するとの宣言をもらいました。

全部やめなくても!とは思うところですが、でも、やっぱり気持ちを切り替えるには、それが大切です。

むしろ、よく決意したと心底思います。

彼を尊敬します。

 

そして、私に連絡をくれたことをうれしく思います。

たとえどうであろうと、私は彼を応援します。

 

いつか、様々なものをそぎ落として、自分の本当にやりたいことが見定まったら、話してくださいとお願いします。

そのエネルギーを私にください。

もちろん、それが仕事に発展しなくて良いです。

彼の「想い」が聞ければそれでよいのです。